• 公開日:2018年04月29日
  • 最終更新日:2018年04月29日
普通に生活していたら出会わないような、高スペック男性と出会えたおはなし。

私が彼と出会ったのは、私が大学4年も終わろうとしている頃でした。
わたしは中高一貫の女子校出身で、今まで一度も彼氏ができたことがないまま、大学に入学しました。
わたしが合格した第一志望の大学は都内の有名私大。
人数も多いことで有名なので、共学だし、人数も多い大学だし、絶対に彼氏はできる、と入学前は思っていました。
けれど、大学一年生、彼氏ができません。
わたしが通った大学にはあるジンクスがあり、大学一年の夏前までに彼氏ができなければ、大学四年感で一度も彼氏はできることがない、というものでした。
実際わたしが一年生のときは、まさかそんなバカな、と思いながら彼氏がいないまま過ごしていたのですが、気がつけば、就職活動も無事終了し、卒業論文もほぼほぼ終えた状態。
あとは卒業するだけとなってしまっていました。
大学卒業間近になっても、わたしは彼氏ができなかったことについて何の考えも持っていませんでした。
大学生活は楽しかったし、授業もサークルも塾講師や家庭教師のアルバイトも、全て充実していたからです。
彼氏欲しいなあと、同じく彼氏がいない女友達とおしゃべりしながら言ってみる程度…本当に彼氏はほしかったのですが、好きになれそうな人は特に現れなかったから、恋愛したくもできないし、と開き直っていたんです。
しかしあるとき、姉が生理前に暗く落ち込んでいるわたしに対して、彼氏がいるとすごく精神的に落ち着くよ、と言ったんです。
社会人になると仕事が忙しくてなかなか相手探しをするのは難しいから、今時間があるなら、彼氏でも作ろうとしてみれば? 今はアプリでも色々とあるみたいだし、と。今考えれば明らかに、姉は月一でふさぎこむわたしが面倒くさくなって言っただけだとわかるのですが、そのときのわたしは「その手があったか、そうなのか!」と衝撃を受けました。
そして、さっそくいくつかのマッチングアプリを試してみることにしたんです。
当然、はじめはかなり慎重でした。
どんなに大々的に肯定的にネットでの出会いは最近じゃ普通になってきてると言われても、やっぱりネットでの出会いです。
怖さはあります。
犯罪に巻き込まれるかもしれない、そんな恐怖がありました。
だから、なるべく、まずは男性の会員が安心できるマッチングアプリはどこなのかを調べました。

結局、わたしが利用してみようと思ったのは、身分証の写真の提出があるOmiaiというアプリとペアーズというアプリでした。
運営側に身分証の写真を送る、という行為もプライバシーの流出の危険を感じたのですが、これはもう信じるしかないと割り切って、送りました。
それに、口べたで人見知り、なおかつ慣れていない相手には必要以上にいい子ぶる自分は、街コンや合コンに参加したとしても気疲れして終わることが目に見えていたので、彼氏を作るのであればマッチングアプリがぴったりなような気もしました。
婚活アプリという名もあるものなので、わたしが若すぎて引かれたらどうしよう、とか、本当に結婚願望丸出しで今すぐ結婚しようというような男性だらけだったらどうしようと思ったのですが、意外と20代の男性や大学院生の人などもいて、あっという間にアプリに夢中になっていきました。
アプリを利用していて一番いいな、と思った点は、自分がいいな、と思わなかった人とはメッセージを交わす必要がないことです。
実際に顔を合わせての出会いだと、どうしても自己紹介や趣味特技の説明から話がはじまるかと思うのですが、アプリであればプロフィール欄に書いてあるからそれを読めばいいだけ。
その上で、相手がわたしと合うかどうか、話してみたいかどうかを決めることができるのはすごく楽チンでした。
アプリを利用しながら、一番気をつけていたことはヤリモクやワンナイトを狙っている男性には絶対に会わないようにすること、でした。わたしがアプリを利用している感覚だと、ペアーズよりもOmiaiのほうが真面目な人が多い印象を受けたので次第にOmiaiのみ利用するようになりました。
利用していくうちに、ちょっとだけ盛った写真をわたし自身プロフィール写真にしていたから、年齢がまだ若いということもあったからか、気がつけば人気会員になっていました。
人気会員になると、検索の時に人気順として表示することが可能なので、より多くの男性にみてもらえることになります。
そのためか、以前よりも多くいいねがもらえるようになったし、何より、わたしからのアプローチがうまくいく回数が増えました。
こうして、わたしは人気会員になってから、普段の生活じゃ出会えないようなイケメン、かつ、高収入ハイステイタスの男性と出会えるようになったんです。
もちろん、ただ好きになれる人がほしかっただけで結婚願望がすさまじくあったわけではないので、ハイステイタスの男性じゃなくっても話が合えばよかったんです。
しかし、わたし自身もそこそこ学歴があったので、頭は悪いより良い方が話していて楽しいし、お金もあるに越したことはないし…という考えに変わっていきました。
まあ、それでも、やっぱり一番は自分が好きなタイプの顔か、そしてメッセージをしていて自分と話が合うかどうか、でした。そんな時、ものすごくわたしのタイプ(切れ長の目で色が白くてメガネ)の男性を見つけました。
その人は本当か嘘かわかりませんが、年収がかなり上のようで、かつ、有名国立大出身のようでした。
IT業界で働いているから、年収が高いようでした。そして当然、人気会員の表示が出ていました。
人気会員の人だし、彼はわたしより8つも年上、30歳だし、わたしなんて相手にされないかもなあ、と思いつつ、押すだけ押してみようといいねボタンを彼に押しました。
すると、何日か経った後、彼からもいいねボタンがあったんです。
子ども扱いされてスルーされて終わると思っていたので、本当にびっくりしたのと同時に、嬉しさと緊張で頭の中がいっぱいでした。
それから、彼とのメッセージのやりとりが始まりました。
どうやら、彼はわたしの読書好きな点に興味を持ってくれたようで、主に読書の話をしていました。しかしメッセージをはじめたけれど、毎日交わすメッセージは一通程度、多くて二通くらい。
仕事がかなり忙しいようで、深夜に彼からの返事があり、わたしが翌日にその返事をかえし、するとまた深夜に返事があって…というやりとりが長く続きました。
普通なら、男性側から一二週間もするとご飯に誘ってもらえるのですが、彼は一切わたしをご飯に誘いません。
まあ、相手には困っていないだろうし、メッセージのやり取りだけでも十分楽しいからいいか、と割り切って楽しく毎日メッセージの返信をしていました。
すると、たまたまいつも通りメッセージを続けていると、なんとなく流れでカラオケでお互い何を歌うか、の話になりました。
わたしも彼も歌うジャンルが若干被っていました。そこから、彼が、じゃあ今度カラオケに行こうか笑とノリよく言ってくれ、わたしが、いきなりカラオケですか?笑と返すと、そうだった、いきなりはあれだよね、じゃあ、ご飯でもどうですか、とご飯に誘ってくれたのです。
友人としてなのか、女性としてなのか、どちらとして誘ってもらえたのかはこの時はわかりませんでしたが、これだけメッセージのやりとりをしていて楽しい人と、ついに会えるんだと思うと胸が高鳴りました。
いいですよー!と返事をすると、彼の方から一点お願いがありました。
それは、今出張続きでバタバタしているから、会うのは再来月の○日以降にしてほしい、というものでした。
わたしは、え、遠い…そこまでメッセージのやり取り、もつのかな、と不安になりました。
なぜなら、今まで何人も、なんとなく返事が返ってこなくなった男性が多くいたからです。
彼との実際に会う日付も時間も場所も決まりましたが、本当にその日が来た時に彼と連絡をとりあえっているのか、不安でした。
しかし、わたしの不安はありがたいことに外れて、会う日にちを決めた日から、実際に夜ご飯を食べにいく日まで、メッセージのやり取りが続いたんです。
それも、話すことがない、なんて状態に一度もならずに。約束の前日、ようやっとわたしと彼は念のためにラインを交換して、そして当日、ちょっとよそ行きのワンピースで新宿にわたしはいました。
ルミネ前で待ち合わせだったのですが、思ったよりも人が多くて、見つけられるかな…と不安がありました。
しかし、ルミネ前までくるとはっと気がつきました。
毎日みていたプロフィールのアイコン通りの男性が、立っていたからです。
思ったよりも背が高くて痩せ型、顔はやっぱり写真の方が格好良かったけれど、それでも、十分イケメンに入る顔立ちです。
横に並んだらわたしが太って見えそう…と思いましたが、意を決してそっと近づいていきました。
すると、彼もすぐに気がついてくれて、手をあげました。彼「はじめまして…なのかな、これは。
こんばんは、〇〇です。わたしさんだよね?」わたし「そうです、よろしくお願いします…」緊張でなんとなくぎこちない挨拶になりました。
でも、ぎこちなかったのは初めだけで、あれだけメッセージでたくさん会話をしていたのですぐに会話が楽しくて仕方なくなりました。
それは、彼が予約しておいてくれた美味しい隠れ家的な焼肉屋さんでも同じでした、ずっと楽しく飲んで食べて、文系の自分が彼のような頭の良い人と出会えたこと自体が奇跡的なことだなと思っていました。
そして気がつけば、わたしは終電を逃しそうになっていました。
慌ててお店を出たのですが、駅に着くころには終電がなくなっていました。
すると彼が二つ提案をしてくれました。一つは、知っているバーがあるからそこへいって、始発まで待つこと。もう一つは、俺の一人暮らしの家までならまだ終電はあるから、俺の家で休むこと、でした。
今考えると、一人暮らしの男性の家は明らかに危ないだろう、と思えるのですが…当時の酔っ払ったわたしの頭だと、バーは行ったことがないし、ちょっと気疲れしそう…それなら、彼のお家で休ませたもらった方が、ゆっくりできそう、と思ってしまったんです。
正直、彼と楽しく話しすぎて、彼が8つも下のわたしなんて、子どもにしかみないだろうと高を括っていたところがありました。
お家にお邪魔させてください…と自ら頼んで、わたしは彼のお家にお邪魔させてもらうことになったんです。
まあ、当然、なにもないことがなく…。翌朝、彼は駅までわたしを送ってくれました、が、彼と別れて電車に乗ったと、わたしは後悔の嵐でした。
何かの記事で、体の関係をもってから本当に真面目にお付き合いができるのかというと、その可能性は限りなく低いと読んだことがありました。
いままで一度もしたことがなかったのに、付き合ってもいない人としてしまった…確かにすごい人だ、と尊敬してわたしとしては好きな気持ちにはなっていたけれど、両思いで付き合っている状態なのと、わたしが一方的に好きな状態とじゃ、全く違う…。
後悔、そして反省し続けながら帰路につき、家に返って自室に戻る頃には、彼にお別れのメッセージを送ろうと決意していました。都合の良い女になるのはごめんこうむりたかったからです。
大事な人に、大事にされる女性になりたかったので、わたしは都合の良い女性にはなりたくないこと、もう会わない方がいいと思うことを伝えました。
すると、その日の夜、急に彼から電話がかかってきたんです。
今まで電話がかかってきたことなんてなかったのでびっくりし、こわごわ電話をとりました。彼は電話で、大事な話がしたいから、もう一度だけ会いたい、と言いました。
今日の夜、少しだけ時間が取れないか、場所はどこでも合わせるから、と。
なんだか切羽詰まった声だったので、わたしは了承して、これが最後というつもりで彼に会いにいきました。
場所はわたしが行き帰りしやすい渋谷でした。
渋谷に着くと、彼がスーツ姿で立っていました。仕事は普段着で良いようなことを言っていたのに。
わたし「…スーツなんですか?お仕事…?」彼「いや、今日は出張帰りで…まあ、いいよ、大丈夫。もう終わらせて来たから。
ちょっとだけお店で話せる?」うなずくわたしを、彼は少し静かめの居酒屋さんに案内してくれました。席に着くなり、彼が頭を下げました。
それから、いきなり昨日は本当に申し訳なかったこと。
言ってももうしょうがないけれど、手を出すつもりはなくて、本当に自分の家で休ませればいいかと思って、自分の家を選択肢にあげてしまったこと、だけど、お酒が入っていたから…は理由にならないけれど、つい、順番を間違えてしまった、と平謝りされました。
わたしが、順番?と聞き返すと、彼は続けて、わたしさんがよければ、の話だけれど、僕は、本当にわたしさんのことを大事に思っているし、好きだと思っている。から、もしもよければ、これからお互い知り合っていくというところからでもいいから、お付き合いをお願いできませんか?と言われました。
絶対に自分は都合の良い年下の女の子にしかみられていないと思っていたので、彼が本気でわたしのことを好いてくれているなんて、驚きで夢みたいでした。スーツ姿をまじまじとみていると、彼が緊張しているのか、照れているのか、どちらかわからないけれど顔を赤くしていました。
出張を無理やり終わらせて、わざわざわたしに会いに来てくれたんだ…。そう思ったら、もう、わたしの答えを決まっていました。
それから、8つ上の彼との交際がはじまりました。彼がOmiaiに登録してた年収や学歴は、本当のもので、個人事業で色々副業もしている、IT界ではわりと名の知れた人だということを付き合ううちに知りました。
その彼が、今の夫です。
どこで出会ったのか、なんて、なかなか人には言えませんが、文系学部出身のわたしじゃ出会わなかったような人と出会え、かつ、見た目も好みだし、年収も高い人と夫婦になることができて、本当に幸せです。子ども2人を目を細めて可愛がってくれる夫をみるたびに、本当にこの人と出会えて、この人と結婚できてよかったと思います。

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